「わかっているのに動かない」「わかっているのに動けない」の正体
「知識、資格、経験は申し分ないんじゃけど、
成果につながらん社員がおるんよ・・・」
「アドバイスは理解しているようなんだけど、
なかなか現場で行動に移せていない・・・」
広島の中小企業の経営者・人事の方から、こうした相談をよくいただきます。
現場で結果を出す人に共通するのは、マニュアル以上に『人としての土台』がしっかりしていること。
状況を見極め、自分を律し、粘り強く周囲を巻き込む力。
それこそが近年注目される非認知能力です。
非認知能力をは何か?
非認知能力とは、学力テストや資格では測れない力の総称です。
たとえば
- 自己リーダーシップ:自分を律し、方向を定めて動く力
- レジリエンス:逆境や失敗から学び、立ち直る力
- 共感力:相手の立場を理解し、協働を促す力
- 粘り強さ:困難でも投げ出さずやり切る力(近年GRITと呼ばれ、注目されています)
などなど・・・
これらは単なる人柄ではなく、再現性を持つ行動の力。
新入社員研修や若手社員研修だけでなく、中堅社員研修や管理職研修でも重要なテーマになっています。
現場で静かに起きている「つまずき」
現場で起こる代表的な「つまづき」をご紹介します。
①挑戦を避ける
手順は理解しているのに、失敗を恐れて行動に移せない。
②会議やミーティングで「消える・隠れる」
会議で意見を出せず埋もれて消えてしまう。周りの意見に合わせ隠れてしまう。
③すぐに諦める
小さなつまずきで「自分には向いていない」と決めつけ、離職を考えてしまう。
これらは努力不足ではなく、非認知能力を伸ばす環境が整っていないサインかもしれません。
こういった状況は『知識を得るだけ』の研修では解決できません。
非認知能力を伸ばす仕掛け
1. 挑戦を許容する土壌づくり:心理的安全性×コミュニケーション
人は「やってみても大丈夫だ」と思えなければ挑戦できません。
管理職研修やリーダー向け研修では、心理的安全性を高めるコミュニケーションを実習。
質問や意見を歓迎する姿勢や、失敗時の建設的なリアクションを学びます。職場の空気が変われば、社員の挑戦が自然と増えていきます。
2. 行動が続く文化づくり:「ほめる・しかる」のフィードバック
挑戦を続けるには、行動を認め、改善につなげるフィードバックが欠かせません。
CAN be CAREERの研修では「事実を伝える→感情を伝える→支援を伝える」という順序を重視しています。
- 事実を伝える:「昨日の資料提出が期日に間に合わなかったね」
- 感情を伝える:「正直少し困ったし、焦ったよ」
- 支援を伝える:「どうすれば次は余裕を持てるか、一緒に考えよう」
この方法なら、責められている感覚を与えず、改善への意欲を引き出せます。
3. 小さな成功体験を積む:スモールチャレンジ設計
非認知能力は小さな挑戦の積み重ねで育ちます。
1~2週間で達成できる課題→振り返り→次の一手という短いサイクルを回すことで、“できた”を重ねます。
これにより自己肯定感が育ち、挑戦と自信の好循環が生まれます。
若手社員だけでなく、中堅やベテラン層にも有効です。
このサイクルを自社内で回すことが難しい場合、我々外部の人間がミーティングを開催し、
振返り、コーチング、承認、次の課題を一緒に見つける。という支援も可能です。
「知識習得だけの研修」で終わらせないために
知識は出発点にすぎません。
成果を出すには非認知能力という土台が欠かせません。
組織に根づけば、早期離職の防止や生産性向上にも直結します。
CAN be CAREERは、広島を中心に新入社員研修・若手社員研修・中堅社員研修・管理職研修を提供し、心理的安全性・コミュニケーション・フィードバック・スモールチャレンジ設計などを組み合わせて、学びを行動に変える人材育成を支援しています。
あなたの会社の研修は、知識の伝達だけで終わっていませんか?
生産性や効率が叫ばれる現代だからこそ、非認知能力という『人の土台』をどう育てるかが重要になってくると、私たちは考えています。
CAN be CAREERでは、広島の中小企業を対象に、研修を通じて広島を中心に中小企業様の人材育成をサポートしています。ご関心のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。