「精神論」はオワコンなのか?いま再び問われるリーダーの心の熱量。

「精神論って、やばくね?」
そんな言葉を聞くことがあります。

確かに、いわゆる前時代的な根性を前提とした「精神論」は、現代の働き方にはそぐわない部分が多いです。
令和の時代において重視されるのは、ロジック、効率、再現性、そして生産性。

精神論は、まさにそれらと対局にある考え方だと捉えられがちです。

でも、精神論は本当に「オワコン」なのでしょうか?

今回のコラムでは、「精神論」と「リーダー」の関係について書いていきたいと思います。

ロジックや合理性だけで、人は動くのか?

ロジカルに物事を整理し、相手に伝える力。
数値で合理的に判断する力。
メンバーの特性を見抜く観察力。etc…

これらは確かに、リーダーに求められる大切なスキルです。
でも、それだけで人は動くでしょうか。

本当の意味で人が動くのは、「この人についていきたい」「この人の想いに応えたい」と心から感じたとき。
そこに必要なのは、

スキルや技術力でもなく、もっと他の何かではないか?

と、私は思うのです。

リーダーシップとは、「人に影響を与え、人と共に課題を解決する力」

リーダーに求められる力として、まず挙げられるものが「リーダーシップ」です。
そこで、ここで少し、そのリーダーシップについて触れてみたいと思います。

リーダーシップにはさまざまな定義があります。
パワー型、調整型、支援型など、スタイルも多様です。
市場環境や組織の成熟度によって、発揮されるべきリーダーシップは異なりますが、
私はこうした多様なリーダーシップに共通する本質を、

「人に影響を与え、人と共に課題を解決に導く力」だと解釈しています。

そして、その根底にあるのが、
一番最初に動き、誰よりも信じ、最後まであきらめない姿勢です。

これこそが、「この人についていきたい」「この人の想いに応えたい」
と思われる、リーダーシップの一丁目一番地(死語らしいですね(笑))なのではないかと思います。

正論と熱量、重要なのはその両軸

リーダーには知識、技術、判断力といった正論の力が欠かせません。
論理的に筋道を立て、状況を読み、メンバーを冷静に導く力は、現代のリーダーにとって必須の要素です。

しかし、どれだけ合理的に計画を立てても、すべてが想定通りに進むわけではありません。
予期せぬ出来事、先が見えない状況、自分自身やメンバーの迷いや不安。
そんな、どうにもこうにもいかない壁にぶつかったとき、一番最初に動き、誰よりも信じ、最後まであきらめない姿勢を見せて、チームを支えるものこそ、
リーダーの「決意」と「覚悟」から生まれる『心の熱量』なのではないでしょうか。

心の熱量×スキル・技術・知識

この掛け算が、リーダーには求められているのです。

※ただし、「決めたからとにかくやるんじゃ!」「とにかく気合!」「お前のために言っとんじゃ!」といった、熱だけ(=根性論)の一方通行で相手への配慮を欠いた振る舞いは、ハラスメントにまっしぐらなので注意が必要です!

精神論を「心の熱量」として捉えなおしてみる。

精神論を、ただの気合や根性といった前時代的なものとしてではなく、
リーダーの行動や姿勢に宿る「心の熱量」として捉えたとすると、精神論はむしろ、今こそ重要な視点として見る事ができます。

この心の熱量を精神論と呼ぶのだとすれば、
精神論とは人を追い込む言葉ではなく、心に火を灯すエネルギーだと言えるかもしれません。

「精神論はオワコン」なのか?

その問いに対する私の答えはこうです。
精神論は、終わっていない。
むしろ、これからのリーダーにこそ「心の熱量=精神論」が必要とされている。と。

おわりに

もし、組織に火を灯せる熱量あるリーダーを育てたい、そうお考えでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。
共に、次の一歩を考えていきましょう。

CAN be CAREERは、一人ひとり、一社一社の「なりたい姿」に寄り添い、
その実現に向けて共に挑み、可能性をひらくパートナーでありたいと願っています。

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